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Unicon Lab
まるで鏡のように表面がきれいに反映されるユニコントロールズのステンレスタンク。実はステンレスはもともとこのような光沢をもった素材ではありません。これら光沢は研磨加工によって仕上げられたものです。例えば、何十年も前に発行された十円玉はくすんでいますが、新しい硬貨はキラキラと光り輝いているのを見たことがある人は多いかと思います。これは表面に付いた汚れや酸化が原因ですが、研磨加工にはステンレスに付着した汚れを落とすと同時に表面を滑らかにし、耐食性を高める効果があります。今回は主にユニコントロールズで行われている研磨加工(バフ研磨・電解研磨)と高い精度の理由についてご紹介します。
研磨とは文字通り研(と)いだり磨いたりすることを意味します。爪をやすりで磨いてきれいにするのも研磨の一つと言えます。
金属加工では、切断・プレス・溶接などの工程がありますが、その中でも特に重要なのが最終工程の研磨加工であると言われています。研磨加工は製品の表面の凹凸を滑らかにし、製造の際に付着した汚れや埃を取り除くために行われる表面仕上げの作業です。研磨加工の種類には、研磨剤を使用するバフ研磨やバレル研磨などの機械研磨や、より滑らかに表面を加工ができる電解研磨などがあります。
研磨に使われる道具で身近なものには、やすりやサンドペーパーがありますが、「バフ」もそのような研磨に使用される道具の一つです。その名称は、磨いて輝かせるという意味を持つ英語の「buff」に由来しています。形はドーナツ型でバフホイールと呼ばれます。素材は布や麻、ウールなど様々なものがあり用途によって使い分けをします。
バフ研磨は、バフ機械にバフホイールを取り付けて研磨剤を付け、クルクルと高速で回転するホイールに製品を接触させ摩擦で磨いていきます。少しのブレや力加減が仕上がりの光り方やムラに繋がるため、細かな調整や経験に裏打ちされた感覚が必要となります。
研磨では研磨剤の粗さや細やかさを表現するために「番手」という数字を使います。#240、#320、#400、#600など種類は多く、番号が小さいほど粗く、大きくなるほど細かくなります。
標準的なステンレスタンクは、#400あたりのバフで研磨加工されているケースが多いかと思われます。#400は鏡面に近い光沢があり、若干のすじも見られるような表面仕上げの状態を指します。ユニコントロールズの職人は、#400のバフでありながら、それ以上の番手で磨いたような表面(光沢)に仕上げることができるほど高い技術力を有しています。
また、より滑らかな表面(高い平滑性)を要求されるお客様に対応するため、#800での研磨が可能です。
なぜ、このような高い水準の職人たちがユニコントロールズには在籍しているのでしょうか?その秘密は、ステンレスタンク製造工場のある土地にあります。
ユニコントロールズのステンレスタンクは全て新潟県燕市にある新潟工場で生産されています。ご存知の方も多いかと思いますが、燕市は江戸時代から続く金属加工業の町で、現在でも金属加工の仕事に就かれている方がたくさんいます。ピカピカに磨かれた金属洋食器は特に有名で、ノーベル賞の晩餐会で採用されるなど世界的な評価も得ています。
ユニコントロールズは、2008年より燕市に生産拠点となる工場を置き、確かな技術をもった職人たちと共にステンレスタンクの製造を行っています。歴史ある金属加工の町ですから、当然そこで働く人たちにも、世界に誇れる燕のDNAが脈々と流れています。高い品質の製品を一切の妥協なくプライドを持って製造をしています。
これまでバフ研磨についてご紹介しましたが、より高い平滑性を求める場合にはバフ研磨後に電解研磨という加工を行います。医薬品の製造や、半導体などの精密機器の製造など、不純物の混入が許されない製造プロセスに電解研磨は適しています。
比較的高い濃度の強酸、あるいは強アルカリ電解液中で電流を流しながら被研磨面の平滑性と光沢を同時に行う方法で、
1.美観の向上
2.耐食性の向上
3.タンク内容物の付着防止、除去、洗浄性の向上
など多くのメリットがあります。
電解研磨と精密洗浄を合わせて行なう事で、よりクリーン度を高く仕上げることも可能です。
金属加工の最終工程として重要な研磨加工についてご説明してきましたが、ユニコントロールズでは燕市にある新潟工場において、標準タンクからカスタムタンクまで高い金属加工技術を用いて全ての製品を製造しています。高クオリティのバフ研磨に加え、より高い表面精密処理が必要な場合は電解研磨を行うことも可能です。
ユニコントロールズは、長年の経験と実績からお客様のご要望に適った製品/システムをご提案できるコンサルティング力と、それを実現できる高水準の技術者がおり、日々お客様の事業や生産現場のサポートをしております。
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